幸せの選択
それからすぐに、私に対する嫌がらせが始まった。

朝出勤すると、ロッカーに貼られた何枚もの悪口を書かれた付箋



デスクにも同じように貼られ、私とすれ違うと後ろからヒソヒソと笑い声がした。

知らない男性社員にトイレに連れ込まれそうになったこともあった。



だけど、私に目をかけてくれた上司の為に契約期間内に辞める訳にはいかなかった。

なのに、異例の時期に上司の地方転勤が決まった。
表面上は、支社長への出世だったけど内情は左遷。


会社も噂が大きくなることを避けたかったのだ。

ほどなくして、私も自分から退社した。
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