幸せの選択
「……」

「まぁ、弱味に漬け込むのも嫌だし。とりあえず、俺が知ってる限り安全な奴がいるから、そこに行け。今日は一人にさせられない」



そして、車のポケットに置いてあった携帯を手した。
チラリと横目で私を見ると、不安な顔を読み取ったのか、ポンポンと私の頭を2、3度撫でて




「大丈夫。悪いヤツじゃないから安心して。

――あ、もしもし俺、うん、悪いんだけどこれから一人泊めてくれない?

うん、そう。分かったよ。今度必ず…うん――」



漏れ聞こえる相手の人の声で、課長との親しさが分かる。
少し甘えるような話し方は、きっと課長に好意があるんだと思う。



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