幸せの選択
課長に促されて個室へ入り、席に座る。
さりげなく椅子を引いて、見事なエスコートぶりに、ドキンと心が跳ねた。
そして、キッチンから手際よく料理やお酒を運んできてくれた。
「すみません。私も手伝います」
「いや、もう終わったから。座って?」
課長は肩にそっと手を置いて、私を座らせると
自分は正面の席へ座った。
そしてーー
「…………」
「…………」
無言でこちらを見つめる課長の少しトロンとした目が、女の私の面子丸潰れなほど色っぽい。
「課長?」
「…………」
「あのぉ……課長?」
「…………」