幸せの選択
「じゃあ、三島ちゃんはゆっくり休んでから彼と来て。あっちで倒れたら困るから」



「あ、あの!もう大丈夫です」という私の返事を聞かずに電話は切れてしまった。



「どうしよう……」



「何だって?」




晃樹が私の顔を心配そうに見ている。




「ゆっくり休んでから晃樹と一緒に来いって……あーどうしよう」


頭を抱える私の横で、フフと笑い





「なぁんだ。ラッキーじゃん!一緒にゆっくり行こうぜ?」



「なんでそんなに楽しそうなのよぉ」






鼻歌でも出てきそうなほど浮かれた晃樹をキッと睨む
なのに、全然気にもしない晃樹は、へたり込む私の腕を引き上げる。









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