幸せの選択
「俺はラッキーだよ?千秋と二人で行けるんだから。千秋にもちょっとは喜んでほしいけど……ムリか」


残念そうな顔の晃樹の胸をバシンと叩いて非常扉を開ける。



「待てよ」と腕を引かれて、再び晃樹の腕の中におさまった。








「ちょっと!晃樹?」


「千秋、さっきのまだ聞いてないんだけど?」


「さっきのって?」



ハァーっと大げさにため息をついてから、



「あのさ、他の男に触られてただろ?ここ」


晃樹の指さすところは私の額



「えっ?いつ?そんなことあった?」





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