【短編】絡まる糸
だけど、ヤスも近くでリョウの顔を見たわけじゃないし、思い出せなかったから他人のそら似ってことで、その話は落ち着いたんだけど。



『どこで見たか、思い出したんだよ。あの男……』


「──? 帰ったの?」


「!?」



早く部屋に入ればよかった、って後悔したときにはもう遅かった。


リビングに繋がるドアが開いて、お母さんが顔をのぞかせた。
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