オレンジジュース~俺と一人の生徒~
自動販売機から放たれる光で、山崎の顔がはっきりと見えた。
「おら~お前ら、何やってるんだ。早く寝なさい!」
直の担任の声に、山崎と直はびくっとして、こっちを見た。
直は、俺の存在に気付き、少し申し訳なさそうな表情をした。
「すまんな……」
走り去る山崎に俺の声は届いた?
邪魔したことに対してじゃない。
――俺の彼女だから…ごめん。
俺は山崎の背中に向かって心の中で呟いた。
残された直は、俺の顔色をうかがうように、不安そうな顔をしていた。
「矢沢も早く部屋に戻りなさい。」
俺は、ちょっと冷たかった?
やきもちを焼いてしまったんだ、直。
ごめん。
冷たくしたつもりはないが、きっと直は、俺の笑顔を待っていた。