オレンジジュース~俺と一人の生徒~
直、また嬉しい事があったよ。
俺は、お前がいるから頑張れる。
「私はもう歳なんで、ナイタースキーの監視は新垣先生にお願いしますね。」
「任せてください!!」
一度自分の部屋に戻り、午後からのスキーの用意をした。
俺は鞄からキティちゃんのぬいぐるみを出し、スキーウエアのお腹の中へ入れた。
「あっれ~!?やっぱ、おかしいかなぁ・・・」
お腹がぽっこりと出て、どう見ても変だったから、俺はあきらめて鞄の中へ戻した。
常に持っていたかった。
そうすれば、いつ直と2人きりになっても渡すことができる。
直と俺が2人になれる時間はとても貴重で、そして、突然やってくる。
だからこそ、いつでも渡せる状態でいたかった。
だってさ・・・
やっぱり、旅行の間に渡したいだろ。
帰ってからじゃなく、この修学旅行の中で渡したい。