オレンジジュース~俺と一人の生徒~
どうしたものか…
肝心の直の部屋は、電気も消えて、静まりかえっていた。
呼ぶわけにもいかねぇし。
俺のお腹の中でキティちゃんが苦しそうだ。
俺は、直達の部屋の入口にしゃがみ込んで、天井を見上げた。
はぁ、楽しかったな…
この修学旅行、本当に最高の思い出になったよ。
浴衣の胸元から覗くキティちゃんの袋が、俺の体温で温もっていた。
こっそりキスした夜。
直と乗ったリフト。
頑張ったナイタースキー。
今夜もし会えなくても、十分俺は満足だ。