竜の箱庭
「何よりも、欠片達がいれば我らは眠っていても僅かに世界を感じる事が出来る」

「だが、欠片がいなければ深い眠りにつき、何も観る事は出来ない」

竜たちは淡々と語っているが、それは寂しいことのような気がした。
欠片達が見ているものが、竜たちの見る夢-…そんな気がして、シィは益々困ってしまった。

「…エルシア」

決めかねているシィを気遣ってか、セインが声を掛けてきた。
シィは頷くと、ゆっくりとセインを振り返った。

「正しい事なのか、わからないけど。もし、秩序を塗り替えるとしたらどうしたらいいの?」

「それは…君が、あるべき姿に戻るんだ」

「竜、に?」

シィの言葉に、セインはゆっくりと頷いた。
竜たちは諦めているのか、元々シィの決定に背く気はないのか、ただ黙って成り行きを見守っている。

「…うん、決めた。私、竜になる。でも、その前に遣り残したことがあるの」




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