恋羽の切手
初恋スタート
次の日。

コッケコッコー
「麻乃亜お嬢様。朝食の準備が整いましたよ。起きてください。」
「んー。もうちょっと…」
ブーブーブー
「お携帯がなっております。」
「っん?あっありがとう!」
「もしもしぃ!?」
「今起きたの?遅くない?」
「そう!今何時?」
「朝のね〜8時。」
「休みくらいいいじゃない。」
「またショッピング付き合って!あっ。これ強制ねっ!」
「えーーーー!分かったよ。何時集合?」
「じゃあね。10時に迎えに行くよ」
「どうせ執事の宮本さんくるんでしょ!」
「あったり前!」
「分かったよ。分かった!」
「じゃあね」
「ばい…」
プープープー

切るの早っ!!!
「桃花様からでしたか?」
「…うん。10時に来るそうよ」「じゃあ…したくしましょっ。」「はーい」

言うの忘れてました。
私のいえには、二人の執事がいます。
麻乃亜の世話をしてくれているのは、私が幼稚園の時からお世話になっている花本文美香さん。

妹の美桜李を世話しているのが、浜松志織さん。

二人とも疲れている時も決してくじけない。そんな人だから、家では一緒にいないと落ちつかない。

朝食の時間は、家族で。このルール作ったのも文美香さんなわけで…。

「みなさん。麻乃亜様のことお待ちですよ。」
「はいっ。」

「何かいいにおい〜。」
「お母様お父様。おはようございます。」
「おはよう。眠れたかしら?」
「えぇーとっても!」
「そう。良かったわ!」
「麻乃亜ちゃんお願い。美桜李を起こしてくれるかしら!」
「分かりました。」

はいっ!いつもの日常。どうかしてるでしょ。
金があるだけで、しゃべり方も生活もすべて違う。
学校にいけば「ごきげんよう」って言わなきゃならない…最悪。

美桜李もこの環境が嫌いで、いつも家に帰るのが遅い。

「美桜李っ!入るよ。」
「いいよー。」
「朝食できたよ。」
「知ってる。お姉ちゃんとだけだよね。普通の言葉で喋ってもおこらないの!」
「なに急に…。」
「…いやっ。なんでもない!」
「今行くね。」

「いただきます。」

「あっ!10時になるっ!」
「ごちそうさまでした。行って参ります!!!!」
「えっ!もういくの!気を付けるのよ。」
「はーい」
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