流れ星☆彡
「先生!ありがとうございます!」


「ただ、かなり厳しいからな」


「はい、……頑張ります」



とりあえずは、良かったのかな。



帰り道……



「絢華、そんなに優太くんのことが好きなの?」


「うん」


「そう、……ふふ」



突然笑いはじめたおばあちゃん。



「えっ、何?」


「絢華が優太くんのために、どこまで頑張れるのかが楽しみだね」


「おばあちゃん、ありがとね」



さっき先生に言ってくれた言葉が、凄く嬉しかったから……


気付いたら“ありがとう”と言っていた。






その夜、久しぶりにあたしから優太に電話をかけた。



“どうした?”


「……優太……」


“ん?”



やさしい声に涙が溢れてきた。



「50%って言われた」


“50%?”


「桜ヶ丘」


“……”


「優太」


“ん?”


「あたし、桜ヶ丘を受験しても、……いいんだよね?」


“当たり前だろ?”



良かった。


もしかしたら、否定されるかもしれないと思っていたから。



「合格できるように頑張るね」


“ん”
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