流れ星☆彡
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あたしの誕生日から三週間、優太とは一度も会っていなかった。


電話もあたしからかけたあの一回だけ。


でも……


ひたすら勉強を頑張った。


学校にいるときは、わからないところを先生に聞きまくって、放課後は杉浦くんに教えてもらった。


休み時間すら無駄にはできなかった。


気付いたら明日が優太の誕生日で、約束すらしていないことに気が付いた。


すぐに“明日、少しでいいから会いたい”とメールした。


そしたら……


“明日はちょっと無理だ”と返事が来た。


普通、自分の誕生日は彼女に祝ってもらいたいものなんじゃないの?


違うの?


そのメールを見ながら、ただ涙を流した。


断られたけど、プレゼントくらいは渡したくて、翌日夕飯を食べたあと、優太のアパートへ行った。


着いたらまだ部屋に明かりは灯っていなかったから、玄関の前に座り込んで待っていた。


なかなか帰ってこなくて、今日はほんとに予定があったんだと思った。


信じていないわけじゃないけれど、避けられているかもって思っていたから。
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