流れ星☆彡
いつの間にか、蒼太はあまり『パパ』とは言わなくなった。


最近、いつも思うことだけど……


蒼太が優太のことを忘れてしまうんじゃないかって、凄く辛くなる。


だから毎日、優太の遺影と位牌の前で手を合わせ、そして優太のことを話して聞かせる。



バスケが凄く上手だったこと。


ママはパパのことが大好きなこと。


パパだって、ママのことを大好きでいてくれたこと。


蒼太もパパが大好きなこと。


パパも蒼太が大好きだったこと。


パパは優華が生まれてくるのを、楽しみにしていたこと。




休みの日はいつも家族で出かけていたこと。


パパと一緒に、晴れの日は公園で砂のお城を作り、雨の日は積み木でお城を作ったこと。


パパとお昼寝した時は、必ず手を繋いで二人で寝ちゃったこと。


仕事から帰ってきたら、いつもママにも蒼太にもキスしてくれたこと。


いつもいつも家族を一番に考えてくれていたこと。



そんなことを、ビデオや写真を見せながら話す。


日課のように……
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