流れ星☆彡
それから、二度目の結婚記念日のこと……


誕生石のピンクサファイアのピアスとネックレスをプレゼントしてくれたよね?



『こんなにもらってもいいの?』



と言うあたしに、あなたは



『ほんとはもっともっとあげてぇくらいだよ。それくらい、普段から絢華には感謝してる』



なんて言うから、心が物凄くあったかくなって、こんなに幸せでいいのかなって思ったんだよ。



『俺、……今、絢華を抱きてぇ……優しくするから』



って言われた時は、凄く胸がきゅんってなった。


妊娠中だったあたしの身体を気遣って、あなたはきっといつも我慢していたんだよね。


でもほんとは……


あたしもあなたに触れたかった。


抱いてほしかったんだ。


結局……


この時が、あなたと身体を重ねた、最後だった。


こんなことになるなら……


もっともっとあなたと触れ合っておけば良かった。


もっともっとあたしの身体にあなたを刻み込んでおけば良かった。



時間が経てば経つほど……


月日を重ねれば重ねるほど……


あなたの肌の感触や温かさが薄れていく……
< 400 / 404 >

この作品をシェア

pagetop