流れ星☆彡
「あ、もしかして、……優太のアパートでですか?」


「そうそう!」



あの時……優太の誕生日に一緒にいたのが、この太一さんだったんだ。



「あの時の優太、最低な男だったよな」


「それはもう言うなって。かなり反省したんだからさ」



そう言った優太は、バツの悪そうな顔をしてるけれど……


そういえば、『ダチに説教されたよ』って言ってたのを思い出した。


その時のダチが、太一さんだったんだ。



「何の話だよ?」



そんな会話がなされている中で、健吾さん一人が首をかしげる。



「優太のアパートに行った日が、たまたま優太の誕生日だったんだけどさ、アパートの前で須藤ちゃんがずっと待ってたのに、追い返したんだよな?」


「うわっ、ひでぇー!」


「だろ?」


「もう言うなって。……自分でも最低だったって思ってんだからさ」



そう言って、さらに顔を歪めた優太。


でもあたしだって、あの時のことは、今でも思い出すだけで涙が出る。


そんなしんみりした空気を流すように、優太があたしの手を握りながら口を開いた。



「絢華、こいつら放っといて帰ろう」



握られた手にぎゅっと力がこもり、そのまま進行方向へと引っ張られたけれど……



「待てって!駅まで一緒なんだからいいだろ?」



太一さんが、同じ方向だからと一緒についてこようとする。


そしたらまた優太が……



「あのなぁ、俺は早く二人になりてぇんだよ、気ぃ遣えよ」



なんて、平然とした態度で言うから、顔がかぁぁっと熱くなった。


うまくいき始めてからの優太はとにかく甘い、……甘すぎる。
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