流れ星☆彡
「絢華先輩……あの超イケメンは誰ですか?」


「あはは、超イケメン?」


「はい」


「彼氏」


「えーっ!?絢華先輩の彼氏なんですか!?」


「うん」



優太を彼氏だと言ったとたん、二人は横で騒ぎ始めたけれど……


あたしの目は、『超イケメンな彼氏』らしい優太に釘づけで……


男子部員もまだ数人しか集まっていなかったけれど、その中で一緒にやり始めた優太。


やっぱりカッコイイ。


高校の強豪チームでプレイしているだけあって、凄くうまい。


バスケしている優太をずっと見ていなかったから、胸がどきどきと音を立てる。


ドリブルする姿も……


シュートを放つ姿も……


ただ走ってる姿も……


優太のすべての姿に目を奪われる。


ほんとに、カッコイイ――…








優太の部活用のバッグからタオルを取り出して、前髪を掻き分けながらこっちへ来た優太に手渡す。



「サンキュー、どうだった?」


「カッコ良かったよ。やっぱりバスケやってる優太が一番好き」


「はは、じゃあ、ずっとやめらんねぇな」



笑いながらそう言った優太にも、心臓がトクンと音をたてる。


ほんとに、カッコよすぎるよっ!


そんな優太に見惚れていると、いつの間にか横に来ていた先生が口を開く。



「藤本、また来いよ」


「はい」


「須藤もな」
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