流れ星☆彡
嫌な話だけれど、あたしより先に逝ってしまうのは当たり前。


だから、おばあちゃんと過ごす時間は大切にしたいし、おばあちゃん孝行もいっぱいしたい。


落ち着いたらバイトもしたい。








こうやって、おばあちゃんと登校ってのも悪くない。


学校に着いて、目の前に広がる風景に目を奪われた。



「綺麗」



“桜ヶ丘高校”という名にちなんでか、あたしの視界は満開の桜でうめつくされていた。


周りにも、この桜に目を奪われている新入生が何人もいる。


優太が前に“満開の桜だけは綺麗だぞ。絢華にも見せてぇな”って言っていた。


そんなことを考えていたら……



「絢華」



いつの間にか、隣に優太が立っていた。



「優太、……綺麗だね、桜」


「絢華の方が綺麗だよ」



さらっとこんなことを言うから……



「なっ!」



顔がかぁぁっと熱くなった。



「制服似合ってんじゃん。こっち見ろよ」



さっき『綺麗』とか言ったから、恥ずかしくて優太の方を見れなくなってしまった。



「絢華?」



あたしが見ないからか、優太が顔を覗き込んできた。



「あれ?」


「な、なに?」
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