流れ星☆彡
「へたくそー」



と言いながら、あたしのネクタイを解いて、結び直してくれた。



「ありがとう。30分かけて、この出来だったんだよ。毎日なんて無理だよ」



口を尖らせながら呟くように言うと、目の前の優太は笑いながら口を開く。



「あはは、できるようになるまで、毎朝俺がやってやるよ」


「ほんと?」


「ん。……あ、おはようございます」



優太は、あたしの横にいるおばあちゃんに気付いたみたいだけれど……


おばあちゃんに今のやりとりを見られていたのかと思うと凄く恥ずかしくなった。



「おはよう、優太くんは相変わらずだね」


「何がですか?」


「ふふ、……これからも絢華のことを頼むわね」


「はい、もちろんです」



何が相変わらずなんだろう。






玄関先で優太と別れて校舎に入ると、周りには真新しい制服に身を包んだ子ばかりがいる。


ここは一年生の教室が並んでいるからだ。


少し歩いて、一年一組の教室に入る。


黒板に書いてある席に腰を下ろした。


凄くどきどきする。


教室にはまだ半分くらいの人しか来ていない。


ふと、目の前に座っている子が気になった。


髪に、凄く艶があって、綺麗なんだ。
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