流れ星☆彡
朝の、あの目が怖かった。


ブルーのネクタイ……


三年生の女子。


明らかにあたしを睨んでいた。


目立ったことはしちゃいけない。


なんか、いろいろ考えていたら、だんだん眠くなってきて……


いつの間にか眠りについていた。







「……か……あやか…」


「…ん…」



眠い……


目を開けると、目の前に優太がいた。



「あはは、大爆睡じゃん」


「……優、太……」



眠い目を擦りながら起き上がる。


時計を見ると……



「えっ!?10時!?」



七時頃に横になったから……


あたし、三時間も寝ていたの?


明らかに寝過ぎた。


そんなあたしの横で、優太が口を開く。



「俺、今日泊まるから」


「何で?」


「絢華とゆっくり話がしたい」


「……」



話……


今朝のことだよね。



「そういや、今日いつ帰ったんだよ?いつの間にかいなくて焦ったじゃん」


「今日?」


「女バスにいただろ?」



あ……



「俺に声を掛けてから帰れよ」



そんなの、無理だよ。


目を付けられたくないもん。



「優太、学校では、あんまりしゃべらないようにしよう?」


「は?」



優太の眉間に皺が寄った。



「わけわかんねぇこと言うなよ」


「……」



確かに、お互いに一緒に登校するのを楽しみにしていたのに……


いきなりこんなこと言ったら、わけがわからないよね。


なんて言えばわかってもらえる?
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