夜空にランプ
隠れる声


返却されたテストは、今までで一番散々な結果だった。

それはちゃんと勉強にうち込めなかったのが最大の要因。


中間的な成績にすがりつくように、密かに頑張っていたことが、なんだかもう面倒に思うようになっていた。


だから、特にテストの結果もがっかりしなかった。







二学期も最後となった日。


式を終えた後は、そのまま大掃除になった。





「ちーちゃん、コンテストの写真間に合った?」


教室のゴミ袋をゴミ置き場まで2人で運ぶ最中、芽衣子が聞いた。


「うん!急いでたからさ、あんま自信ないんだけど、」



ドサッ


一気にゴミ袋を置き、軽くなった手で空を仰いだ。


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