たぶん恋、きっと愛


理科室を開けようとした時に、早々と昼を終えた数人が、図書室のドアを開け、小さく悲鳴を上げた。

友典は理科室のドアに掛けていた手を離し、振り返る。


ついて来ていたのか、すぐ傍で英語教師も、弾かれたように振り向く所だった。




「…どけッ」


やだこんなとこで、などと囁きながらドアを閉めた数人と、眉間に皺を寄せた英語教師とを、片手でなぎ払う。


思い切りドアを開けた。




途端、真っ白になった思考に、後先など考えることもなく。



無言の、まま。






…気が付いたら。

雅が自分の上に泣きながら突っ伏し、柳井は血だらけで、英語教師に抱き起こされた所、だった。




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