たぶん恋、きっと愛


昌也が、思い出したように、4つに折り畳んだ紙を3枚取り出したのは、アルコールの入らない食事を終え、部屋を暗くした頃だった。


佑二の持ち帰ったピンク色の花を、水を張った白い皿に浮かべ、薄い和紙のようなもので覆われた小さな照明を付けた。

蝋燭のような灯りは、やはり和紙のような花びらを透け、水面の僅かな波紋に、淡い影を造る。


つい、静かに覗き込んでしまうような儚さに、雅は嬉しそうに目を細めていた。


昌也は、ちらちらと雅の頬に揺れる花の影と、隣でやはりちらちらと影を映す鷹野とを見やって。

彼の視線が花ではなく、雅にのみ注がれている事に、こっそりと、息を吐き出した。



“鷹野一樹”が、こんな表情で誰かを見つめるなんて、初めて見た。

こんな表情で見つめる事を、隠しもしないなんて。


予想外も良いとこだ。
 



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