たぶん恋、きっと愛
気まずいような、沈黙。
それを突き破るように、乾いた笑い声を上げた鷹野は、再び仰向けに寝転がった。
「大丈夫。くるみ殺したりしないよ」
なんて笑い方をするんだ。
まるで、気が違ったみたいに。
何が大丈夫なもんか、と昌也は唇を噛み締めた。
離さなければいけない気がする。
鷹野一樹から、雅を。
「…まあ…いいんじゃない?そういうのも、きっと愛だよ」
仰向けのまま天井を見つめ、ゆっくり呼吸するだけになった鷹野に、話しかけるでもなく呟いた佑二は、僅かに前髪から覗いた目に、愉しそうな色すら浮かべた。
難しい顔で、自分の赤い髪をかき回す昌也とは対照的だが、気にかかる部分は同じだった。
雅は。
どうなってしまう?
どうするのかな?
壊れてしまうかも知れない。
素直に壊れる訳がない。
凱司は。
どうするのだろう。
きっと、どうもしない。
なるようにしか、ならない。
2人が同じ所に辿り着いた時には、鷹野の目つきはいつもと変わらず、可笑しそうに昌也と佑二とを、見比べて、いた。