たぶん恋、きっと愛
「…喉渇いたの?」
深夜を過ぎた頃、そっと覗き込むようにしてリビングのドアを開けた雅に、鷹野はソファから起き上がった。
昌也と佑二は、きっと眠っている。
明日は平日だ。
仕事もあれば授業もある。
赤い髪を、薄い布から覗かせて眠る昌也は、しきりに雅を哀れんでいた。
金茶色の前髪から、閉じた目蓋が露わになった佑二は、ふてぶてしいまでに余裕があり、鷹野は僅かに、自分と似たタイプだと苛立った。
「ん…ごめんなさい、起きちゃいました?」
小さな声で謝った雅は、起き上がったのが鷹野で良かったとでも言うように、照れたように笑う。
「ちょうど良かった。あ、でも雅ちゃん眠い?」
髪を掻きあげ、薄暗い中で静かに立ち上がった鷹野は、そう言いながら雅に近付いた。
静かにコップに水を注いだ雅は、それを唇に当てたまま、首を傾げる。
「少し、俺と遊ぼ?」
カウンターに肘を付き、にこりと笑った鷹野は。
腕を伸ばし、雅の手から水の入ったコップを抜き取る。
それから。
これなーんだ? と。
ちらりと雅に、笑って見せた。