たぶん恋、きっと愛


独占欲と。
自己愛と。

相手の意識が全て。
自分に向けばいいのに。


相手にとって自分が。
唯一無二の存在であればいい。

自分だけを、見ていればいいのに。



無条件で。

自分に。
自分が。
自分を。


そこに居るだけで、そうなるといい。

好きなように関わっているだけの、圧倒的に不利な位置にいる、自分を、選ぶといい。


そう、思っていた。




愛と、恋と、独占欲。


大事にしたくて。
だけど壊したくて。

単なる、ナルシシズムの変異?




「雅ちゃんは、凱司のもんだけど…そうじゃないんだ」


凱司が連れてきて。
凱司が庇護した。

俺はそれを拗ねて。

愛情までも手に入れたような凱司を、妬んで。


だけど逆らえないもんだから。

“雅”に、八つ当たり、したんだ。




“凱司のものじゃない雅”なんて、考えもしなかったのに。
 



< 830 / 843 >

この作品をシェア

pagetop