たぶん恋、きっと愛
独占欲と。
自己愛と。
相手の意識が全て。
自分に向けばいいのに。
相手にとって自分が。
唯一無二の存在であればいい。
自分だけを、見ていればいいのに。
無条件で。
自分に。
自分が。
自分を。
そこに居るだけで、そうなるといい。
好きなように関わっているだけの、圧倒的に不利な位置にいる、自分を、選ぶといい。
そう、思っていた。
愛と、恋と、独占欲。
大事にしたくて。
だけど壊したくて。
単なる、ナルシシズムの変異?
「雅ちゃんは、凱司のもんだけど…そうじゃないんだ」
凱司が連れてきて。
凱司が庇護した。
俺はそれを拗ねて。
愛情までも手に入れたような凱司を、妬んで。
だけど逆らえないもんだから。
“雅”に、八つ当たり、したんだ。
“凱司のものじゃない雅”なんて、考えもしなかったのに。