切端詩集 断片的な虚構



『道』


道の彼方に誰かいる?
道の彼方には誰もいない
孤にして自由
さあ
だが

僕は道を往くのか?
ああ、僕は道を往かない
道とは誰かの意味するなにか
さあ
そこで

たちどまることが
僕に出来るのか
進むという熱狂を
その甘い酒を
地に棄てて







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