切端詩集 断片的な虚構
表裏の妄想



『表裏の妄想』


明るくて聡明な君は
きっと真夜中には無口で
賢さを微塵も見せない
淫らな身体の奴隷に

誰に開かれたのか
僕にだけ教えてよ
逃げ道を塞いで
追い詰めて狂わせたい

その妄想を
君自身が補完してくれないか
そんな明るく
笑いかけるくらいなら








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