Distance


次の日、起きたら遥はいなかった。

“おはよー!”という馬鹿デカい声も

朝から抱きつかれる暑苦しい体温も


もうここにはない。




ふとテーブルに目をやると黒こげのグラタンが置かれていた。

その皿に添えられた一枚の便せんに手をやる。


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