黒羽の裏切り
するとユゥはカウンターに近づくと、そこで止まり、近くのバーテンダーに小声で何か言っている。






それをただ見つめていると、そのバーテンダーがいきなりこっちを見てきた。






目が合うとさわやかに笑いかけてくる。






その彼も驚くほどに顔が整っていて、だいぶ日本人離れした顔をしている。




髪はユゥやゼロと違って短髪だが、色はまったく一緒。




ただ目だけは濃い紫色だ。







綺麗な笑顔に
ちょっと顔が赤くなる。




するとユゥがそっとまだつながれていた手を引き、



「ルア、この子がのあちゃん。俺はもう行かなきゃならないからさ、サラに早く着てほしいんだけどー。」



と、その綺麗なバーテンダーに言う。




「ああ、うん、今サラに言ってくるよ。ちょっと待ってて。」



そういってそのルアと呼ばれた彼は奥のほうに消えてしまった。




「んー、じゃあのあちゃんはここに座って。」



ユゥに言われたとおりに指された席におとなしく座る。




すると一分もたたないうちに奥からさっきのルアと呼ばれたやつが戻ってきた。





後ろには・・・・・





すんごく綺麗な女の子をつれて。
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