黒羽の裏切り
?!





「・・・・え?ちょっと待って、もう行っちゃうの?私はどうすればいいの?」






こんな意味わからないところに一人でいさせるつもりなのか。






するとユゥはその甘い顔をこっちに向け、


「うん、ごめんね。ちょっと忙しいんだ。でもサラちゃんに従えば大丈夫だから。朝までには絶対おうちに帰れるから、ね?」



そういって、こっちの手をとり、
ぐっと耳元に顔を近づけてくる。





「ふふ、のあちゃんに次に会うときはきっと立派な悪魔になってるはず♪

楽しみだなー、今度は一緒に、





任務がやれたらいいネ。クス。」



またあのときと同じ、


ちょっと不気味な甘い声だ。




するとちゅっとほっぺをキスされた。





背筋が凍り、ごくっと息を呑む。





気づけば、ユゥの姿は暗いバーの中に、跡形もなく消えていた。
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