☆Hikari☆
昼休み…−−。


私は図書室の前で、深呼吸をしてドアを開けた。



「沢渡先輩…おはようございます!」


机に座って勉強をしている先輩へと近付いた。


「あっ。おはよう尾河さん」



優しく微笑む沢渡先輩。


そんな先輩の顔を見ると…



もし……この関係が壊れたら……?


沢渡先輩は私に、二度と笑いかけてくれないかも……


もう、一緒に本を読むことが出来ないかもしれない………



私は不安になっていた。



「どうしたんですか?座らないんですか??」


と沢渡先輩が言いながら、ポンッと椅子を叩いた。


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