王子様との甘い秘密


弥奈は、ボーッと考えていた。

怜くんカッコいいなー。あんな彼氏ほしいな~
まあ、あんな人だかりだし、私みたいな地味子と接点なんてないだろうな~


そう考えていたが、接する機会は思わぬところでやってきた。

その日は、岡本怜の事が頭から離れなかった。
「・・・さか・ば・・・な」

「・・・榊原!」

「!?はい!」
「ちゃんと話を聞いてるのか?」


「罰として放課後資料室の掃除しとくように」
「は・・・はい・・・・」



放課後・・・
「弥奈災難だねぇ。」
綾がしゃべりかけてきた。

「本当だよ!あんな汚い所掃除するとか嫌だぁ~」
「まぁ、頑張れ~。じゃぁね、弥奈。」
「はぁーい。バイバイ」

そして重い足取りで資料室へ向かった。


ガラガラ・・・

「うわっ!汚っ!」こんな所掃除しなきゃいけないなんて最悪。」


「ここから掃除していくかっ」

っと、そのとき腕があたってしまい本が私の方に落ちてきた。
「きゃっ」
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