*小さな光*−幸せな未来へ−
「でも、全然話してくれない。いや、話そうとしないって言ったほうが正しいかな。」
話そうとしない…??
「どういうこと…??」
「逃げてるってことだよ。」
逃げてる…??
「あたしが??」
「あぁ。」
「冗談じゃないわよ…。逃げてるわけないじゃない!!あたしがどれだけ我慢して…がんばってきたか!!その結果がこの病気よ!!この病気は、あたしががんばって闘った証なの!!」
あたしは、がんばった。
ずっと我慢してきた。
つらいことがあっても、がんばってきた。
それを、否定したくなかった。
否定されたくなかった。
「確かに、その病気は、愛ががんばって闘った証かもしれない。それに、そういうふうに病気を受け入れることができたんだから、前よりは大きく前進していると思ってる。だけど…」