青空バスケ―another story―
やっぱり王子様
陽斗side

「はぁ!?
ナナちゃんの家に行って夕飯を食べてきた!?」

「ちょっ……声デカい!!」


でもでもでも!とイツが興奮し始めた。


「へ~。
イツより陽斗の方が一歩進んでるってわけか」

「お、俺だって香織ちゃんの家に……!」

「お父さんに会う勇気あるか?」

「はじめまして!
僕が未来の息子です!」

「……追い出されるぞ」


侑哉がアホを見るような目でイツを見た。


「まぁ、このバカはほっといて……。
海里は大丈夫だったのか?」

「あぁ。
ま、七海がメッチャ心配してたけど」

「そりゃ心配するだろ。
まだ小一なら」

「侑哉のとこもいるんだっけ?
それぐらいの兄弟」


侑哉は五人兄弟の一番上。

中学生ぐらいの子もいれば、幼稚園児もいたりと様々。

だから侑哉はしっかりしてるし面倒見がいい。


「小二の妹がね。
もうちょっと大きくなったら放置するんだけど。
まだちょっとな。女の子だし」


……やっぱいいな、兄弟。

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