狼君と、お嬢様♪
「俺は、高校生の時、彼女がいたんだ」
「彼...女......」
俺達は歩きながら話し合った。
「そいつ、見た目の印象と違って笑顔が
可愛くてさ。そんでクラスが同じにな
ってラッキーって思ってたら、あいつ
の方から付き合おうっていいだしたん
だ」
明は無言で俺の話を聞いてくれる。
「けど、あいつ、浮気癖が悪いとか。俺
あとから聞いて、その日俺の家で問い詰
めようと俺んちに呼んだ」