In the warm rain【Brack☆Jack3】

【2】

【2】




 ヘリの操縦はユイがする。


「大人しく乗船させてくれるとも思えないから、少々手荒い操縦になるかも知れないわね」


 両手にグローブをはめ、ユイは言った。


「かまわねェさ」


 刀を小脇に抱え、レンが答える。

 他の二人も異論はなく、小型ヘリは飛び立った。

 最高速度で、軍艦に向かう。


「気が付いた」


 すぐさま対空用の銃器が、こっちに狙いを定めるのが確認出来た。


「そりゃまぁ気付くだろ、普通」

「少し揺れるわ」


 少しどころか、一瞬でも気を抜くと振り落とされそうな位、小型ヘリは右へ左へと大きく揺れた。
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