In the warm rain【Brack☆Jack3】
「ユイ、ドア開けるよ!」


 ミサトは言いながら、ヘリのドアに手を掛ける。


「何すんだよ!」

「避けるだけじゃつまんないでしょ! ちょっと身体押さえててよ、レン!」


 そう言うミサトの手には、バズーカが握られていた。


「なっ…お前、いつの間に!?」


 その意図を察したエイジとレンは、慌ててミサトの身体 を支える。

 敵の攻撃を避ける為、ヘリは変わらずに揺れ続けた。


「当たれっ!!」


 ミサトは狙いを定め、バズーカを一発、発射する。

 弾は真っ直ぐに軍艦に向かい、対空用の機関銃に命中した。
< 180 / 221 >

この作品をシェア

pagetop