すっぴん恋愛~危険な素顔はオフィス内禁止~
「くま子~ただいま~」

こんな状態でもぬいぐるみへの愛情は忘れない。


(は?ぬいぐるみに抱きつく?話し掛ける?これが、あの白石雪菜?)


竜哉はぬいぐるみを抱いて、ソファーに寝転がる雪菜を呆然と見る。


「俺…帰ります。おやすみなさい」


(とりあえず退散だな)

居心地の良くない部屋から早く出ようと、雪菜に背中を向けた。


「待って…」

さっきまでソファーに転がっていた雪菜がいつの間にか立っていて…後ろから竜哉に抱き付いてきた。


「えっ…?」


「一人にしないで」
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