すっぴん恋愛~危険な素顔はオフィス内禁止~
「ちょっと待って!」


「何?」


「泊まるって…まさか、ここに?」


「そうだよ。誰かさんがしがみついて離れないから、帰れなかったんだけど。文句ある?」


「うっ…ないけど…」


雪菜はくまのぬいぐるみを抱いて、ソファーで小さくなっていた。


「何か服ない?さすがに裸で寝るのは寒いし」


「じゃ、これ…」


タンスから男物の黒のスウェットスーツを出した。


「へえー、彼氏の?」


「ううん、弟の」


大学生の弟がたまに終電がなくなったからと泊まることがあるため、置かれていた。

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