すっぴん恋愛~危険な素顔はオフィス内禁止~
マスターは笑いながら、竜哉の前にウィスキーの入ったグラスを置いた。


「竜哉を振る女がいるとはね~。っていうか、お前が誘うのも珍しいな…何て誘った?」


「泊めてって、言った」


「それ…誘ってないだろ?誘い文句なら、泊まっていかない?だろ?」


「俺の家に泊まれって?有り得ないな」


竜哉は女の家に泊まったり、ホテルに泊まったりはするけど…自分の家には絶対に泊めないし、まず入れない。


「相変わらずだね。まだ過去に引きずっているのか?」


「そういうわけじゃありません…」



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