詩集
【間違えてなかったこと】

正しかったかは分からない
半信半疑だった、でも芯は曲げずに持っていた
例え一人だってしっかりやろうと思っていた

人の怖さが分かるトレーナーになろうとした
困ったことは全て解決してあげるつもりだった
だけどそれが正しいかは分からなかった

私の動き方はきっと気に入られるものではなかった
上司に好かれるものでもなかった
一人になってからは怖かった、とても怖かった

頼れる人が居なくなった時、無理やり頼る人を作り上げた
けれど助けてとは口が裂けても言える人ではなくて
私の信頼が多分、足りなかったんだろうけど、だから
だから一人で何でも出来る人に戻ろうと思った
でも、私には関わった人が多すぎて、一人じゃ無理だった
昔とは違った。私には助けなければいけない人が山ほどいた

助けた人は山ほどいる、だけどそれ以上に、
皆が、私を助けてくれた。それも、やまほどに。

全てが終わって皆で乾杯をした時に
「貴方が居なくて寂しい」「貴方が居たら楽しかった」
そう言われて、私は心が軽くなってしまったのよ

愛されていた、こんなやり方でも付いてくる人はいた。
私を助けてくれていた人たちはみんな、信じてくれた
私でさえ信じなかった、こんな私を信じてくれていた

幸せになってね、まだまだこれからよ、
そう言って微笑んでくれた貴方たちの顔は生涯忘れない

三年間ずっと悩んでいた、私の心は解放された。
誰にも言われていないけれど伝わるものはあった


貴方は間違ってなかったんだよ
その気持ちだけで、言葉に出来ないほど嬉しかった

私は幸せ者だ。貴方たちに出会えて幸せだった。
私の信念は、やって来たことは、無駄ではなかった
それが分かっただけで、何があってももう次にいける

ありがとう。さようなら。
< 87 / 104 >

この作品をシェア

pagetop