らぶ・みー 
彼は頬をキュッとあげて得意げな笑顔になると、左手を差し出して見せた。

石は入っていなくて私のよりも少し幅広だけど、同じデザインの指輪がはめられている。

顔は笑っているのに、胸がいっぱいで、目が潤んできてしまう。

笑顔のまま、泣かないように唇をギュッと結んで、胸に顔を埋めたら、彼は優しく抱きしめてくれた。



「お城の前でこんな素敵なプレゼントされるなんて、お姫様みたいだね。」

「雪乃は俺のお姫様だから。」



オバさん相手に、なんてカワイイこと言うんだろう。

思わず、吹いてしまう。



「何だよ。いいだろ?」

「.....ずいぶん年がいっちゃったお姫様でごめんね。」

「だから、それ言わない。そんなの関係ないから。」
< 205 / 325 >

この作品をシェア

pagetop