らぶ・みー 
そう言って私を見下ろす彼は、とても優しい表情をしているのに、いつものフェロモンが溢れ出しているから、無意識に唇に目が行ってしまう。

唇を半開きにしていたら、キスを待ち構えているように見えるのか、すぐに唇が近づいて来た。

なのに、唇が触れる寸前で止まって、吐息混じりで彼が囁く。



「キスしてほしい?」

「.......。」



目を開け、間抜けな顔でポカンとする私にチュッと音を立ててキスすると、満面の笑みを浮かべて力いっぱい抱きしめる。



「イジワル.....。」

「だって、俺、ドSだもん。」

「.....知ってる。」

「じゃ、許せよ。」



今度はわざと強く唇に吸い付いてくるから、唇が離れた後、目を見合わせて二人で笑ってしまった。
< 206 / 325 >

この作品をシェア

pagetop