君と本気のラブゲーム


「……ごめんなさい」


なんだか癪だったけど、私は素直に謝ることにした。


……のに!


「謝られたって機嫌直んないよ」



じゃあどうしろって言うのよ!



「……手」


前を向いたまま、ぼそっと京佑くんがそう言った。


「へ?」


「手、繋ぐ」


「な、何をおっしゃられているのか…」



そんなことしたら、本当にみんなに言い訳できなくなっちゃうよ…!



「うるさい。早く」


「ちょっと!」



私の抗議の声なんか、全く意に介さず。



…ぐいっ、と強引に掴まれた手。


するりと、私の掌に京佑くんの指が触れて。


あっという間に、私の手は京佑くんの手に包まれていた。


< 102 / 542 >

この作品をシェア

pagetop