君と本気のラブゲーム


私を引っ張るようにして、ずんずん歩いていく京佑くん。


……繋がれた手だけが、触れ合っているところだけが、なんだか妙に熱を持っている気がする。




「…ねぇ。なんで、恋人同士でもないのにこんなことするの?」


前を行く京佑くんの背中を見ながら、私は呟くようにそう訊いていた。


「お前を落とすために決まってんでしょ?」


なに当たり前のこと訊いてんの、とでも言いたげに、ポンっと言葉が返ってくる。



……いや、まぁ。

そうだろうけど…。


でも私、手繋いだくらいじゃ落ちないよ…?



「俺、この前本気でやるっていったでしょ?」


「うん」


「本気で落とそうと思ったら、お前のことをちゃんと好きな相手みたいに、振る舞わなきゃだめだって気付いたんだよね」


「……うん」


なるほど…。

それは、確かに間違っていないかも。


「だから、俺なら好きな子はこうやって見せつけてやりたいから。これが俺の彼女だって。それに俺、結構、好きだし。手、繋ぐのって」



そう言って急に立ち止まると、京佑くんは、ずいっ、と私の顔を覗き込んできた。


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