君と本気のラブゲーム
「離れてよーっ!!」
「やだ」
暴れようとしたら、強く抱きすくめられて動きを封じられてしまう。
頬が京佑くんの胸に押しつけられて、腕ごと抱きしめられて。
ふわ、と京佑くんの微かに甘い香りが鼻腔をかすめた。
ドクン、と大きく心臓が波打つ。
「ちょ、ちょちょちょちょっと!!!」
自分でもわかるくらい上ずった声が出た。
「暴れないでよ」
上から降ってきたのは、ひどく甘い声。
どうしようもなく、鼓動がはやくなる。
だから!!
その声、ダメなんだってば……!!