君と本気のラブゲーム
嘉乃ーーっ!!
心の中での叫びはもちろん嘉乃に届くわけなんてなくて。
……いや、届いていたとしても振り返らないだろう。
うん。確実にスルーされる。
「……」
私は、おそるおそる京佑くんを振り返った。
ぶつかる視線。
「あ、あはは……。とりあえず、行こっか……」
自分でもわかるくらい動揺しつつそう言うと、京佑くんは面白がるように笑った。
「そうだね。部屋番号は?」
スッ、と身体を寄せて私の手元のカードキーを覗き込んでくる。
軽く京佑くんの腕が私の腕にぶつかって、それだけで心臓がどうにかなってしまうんじゃないかと思うくらいに鳴った。
……こんなんで、本当に私大丈夫…?
不安な気持ちに駆られながらも、私は京佑くんの横に並んで歩き出したのだった。