君と本気のラブゲーム
……よし。
「わかった、乗った。ただし、ちゃんと嘉乃はうちの兄と仲良くなる努力をしてよ?我が兄ながら、あれは落とすの最難関だから」
「最難関?なに、すっごくモテるとか?」
嘉乃が、少し不安そうに訊いてきた。
「残念ながら違います。顔は不細工なわけじゃないんだけど、性格が難アリで。……まぁ、それは嘉乃が言い出したことなんだし、頑張ってよ」
「うん、それはもちろん。じゃあ、今日から、卒業までね」
そう言ってにっこり笑った嘉乃に、私は頷いた。