君と本気のラブゲーム

「キョウ!」

「え?」


嘉乃の声に振りかえると、私服姿の京佑くんがいた。


まるで、モデルさんがそのまま雑誌から飛び出してきたみたい。




「まだシフト中?」


私たちのところまで歩いてきて、京佑くんはそう訊いた。


「え。何、桜木の彼氏?」


親しげな様子に、驚いたように京佑くんを見た樫野くん。


そうだよね、そりゃそう思うよね。


嘉乃と京佑くん、双子なのにあんまり似てないし。



「え…?キョウが?私の?やだ、そんなわけないじゃない!キョウは私の弟。双子なんだ」


嘉乃は、一瞬何を言われたのか分からない、というようなきょとんという顔をしたが、やがて笑いだした。


「え!?へー…!あんまり似てないんだな」


美しいってとこは一緒だけどね、と私は心の中で言った。


「よく言われる!」


「岬は知ってたのか?桜木が双子だって」



まだ驚いた顔のまま私を見た樫野くんに、私は曖昧に頷いた。



「え?あー、うん。嘉乃の家にはたまに遊びに行くし」


「そっか。仲良いもんな、お前ら。…あ、そうだ岬、今ノートちょっと見て、午前の集計で気になるとこあって、ちょっと聞きたいんだけど」


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